フライホイールの慣性力を用いた周波数調整

フライホイールのうち、すでにニューヨークで稼働中の施設を下図に示す。
この施設は、200台のフライホイールからなり、20MWを15分間貯められる

http://beaconpower.com/stephentown-new-york/
下図はペンシルベニア州で稼働中の施設。こちらも200台で20MW。

バッテリーの充放電を用いるのではなく、物理的な「慣性力」を用いた「ガナバフリー」的な周波数調整が可能である。
仮に、カリフォルニア州のピーク電力量を40GWとし、「ガバナフリーの火力発電所が無くなる」ことにより必要な「周波数調整しろ」をその2%とすると800MWの慣性を用いた調整能力が必要になる。
すなわち、この写真のような20MWの施設が40箇所(20MW x 40箇所=800MW)あれば良いことになる。
フライホイールの特徴を復習。

  • 極めて短時間だが、エネルギーを回転運動(慣性)に貯めることが出来る
  • 円盤を高速回転させ電気エネルギーを回転の運動エネルギーとして貯蔵
  • 瞬間停電時に回転の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して、電源を供給する
  • 内蔵バッテリーを持たないので、バッテリー交換などのメンテナンスが不要