カリフォルニア州の筆者の住むシリコンバレー(サウスベイ)では、電気自動車を見かける頻度が非常に高くなっている。
一番よく見かけるのは、テスラ社のモデルSと、ニッサンのリーフである。
最近では、20台に1台は電気自動車のような気がするが気のせいか!?
非常に高価なモデルSはお金持ちのステータスカーのような位置付けであるが、普通のセダンの値段で購入(またはリース)できるニッサンのリーフは、普通の家庭で持てる。
だが、ニッサンのリーフ(24kWh)ではサウスベイからサンフランシスコに往復できないので、サンフランシスコ市内での充電ステーションは年中予約で一杯とのこと。
さて、全米最大の商業用蓄電池プロバイダーであるGreen Charge Networks(GCN)は、世界最大のEVチャージングネットワークを提供するChargePointとの提携を発表した。
蓄電池とEVチャージングの組み合わせにより、EVチャージングステーション導入の際の障壁となる高額デマンドチャージの問題を解消することが狙いである。
デマンドチャージの負担が全米の中でもかなり大きいカリフォルニア州において、まずは人口84,000人のRedwood Cityでこの統合ソリューションが導入されることになる。
同市には、2014年に5つのEVチャージングステーションが設置されている。
同ステーションは平均で8−10回/日使用されているが、その中で蓄電池はピークカットを行っており(80ピーク/日、2015年5月)、これにより同ステーションは毎年$7,000のデマンドチャージ分を節約することができる。
GCN独自のファイナンスモデルにより、蓄電池設置にかかる初期費用の負担やメンテナンスはGCNが担う。
また、同ステーションはChargePointのウェブサイト又はアプリでリアルタイムに空き状況を確認することができる。
同市ウェブサイトによると、同ステーションは米エネルギー省の補助金($63,000相当)によって設置された。
料金はLevel-Ⅰ/Ⅱ(120V/220V)で$1.5/時間、Level-Ⅲ(500V)で$5/時間である。
ChargePointは世界で最も規模が大きく、オープンなEVチャージングネットワークを提供しており、22,300か所にチャージングステーションを設置している。
ChargePointの情報はいくつかのメジャーなEVのナビでも確認することができるようになっており、例えばBMWのi3、NissanのLEAFなどに導入されている。
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