車のボンネットがすごく熱くなったので


今日のMountain Viewは、27度まで温度が上がるらしい。
駐車場に停めてあった車にさきほど乗ったら、ボンネットは触れない位熱くなっていた。
車のボンネットが気温以上に熱くなるのは、太陽からの「輻射熱」による。
何度か書いているが、熱エネルギーというものは「伝導」「対流」「輻射」によって伝わるが、最初の2つが液体や気体等の熱を伝える物質が必要であるのに対し、最後の「輻射」は真空中を伝わる。
太陽から地球までの平均距離は約1億5000万kmであり、太陽を出たエネルギーは約8.3分で地球に届く。
このエネルギーの正体は、(色々な言い方があるが)「電磁波」であり、そのうちの400nm~700nmの波長を持った電磁波のみが人間の目に見える(可視光)。
このエネルギーが地球上の物質にエネルギーを与え、結果として物資表面の分子を励起し振動させ温度を上げる。
なお、1メートル四方に降り注ぐ太陽光エネルギーは、大気圏の外で1,366ワット(太陽定数)である。
東京やサンフランシスコ程度の緯度の場所で、大気圏を斜めに通過してくると、このエネルギーは1,000ワット程度に下がる。
1ワットは1ジュール/秒なので、1メートル四方に毎秒1,000ジュール(239カロリー)のエネルギーが降り注いでいることになる。
1時間では860kカロリー。
1カロリーとは1CCの水の温度を1度上げるエネルギーなので、このエネルギーで8.6リットルの0度の水を100度に沸騰させる事が出来る。
(え、それがどうしたって? いえ、ボンネットがとても熱くなったので....)