シリコンバレーでは車が無いと生活が非常に不便であり、各家庭には大人の人数分(2~3台)の自家用車がある事が多い。
ただ、車を所有出来ない人も多く、公共の交通機関も整備されている。
Light Railと言う軌道走行電車も一部では走っているが、大体ガラガラである。その他に、公共バスがメインの道路を走っている。
さて、この公共バスであるが、Light Rail同様に「Santa Clara Valley Transportation Authority (略称VTA)」が運営しているが、最近ハイブリッドバス(右の写真)をよく見るようになったので、ちょっと調べてみた。
- 現在、90台が運行中(VTAは全部で450台のバスを保有)
- 2010年から2011年の間に配車された
- ARRA(American Recovery and Reinvestment ACT)よりの補助金$53.4Mと、カリフォルニア州の補助金$5.3Mを活用
- カリフォルニア州にあるGillig LLC社が開発製造(カリフォルニア州の経済に貢献)
- ハイブリッドシステムは、GM Allison社がGilling社に提供
- ニッケル・メタル・ハイドライド(Ni-MH)電池を使用
- ディーゼルエンジンとの併用
- 古い形式のバス(1997年製造、今回のハイブリッドバスで置き換わる対象)に比べて90%の大気汚染物質を削減可能
なお、上記のGillig LLC社も調べてみるとかなり頑張っている。
- 1890年にサンフランシスコで設立(122年!! 因に、アメリカ合衆国で、石炭の代わりに石油を使った蒸気自動車が作られ、普及していったのが1900年ごろ。)
- 1906年のサンフランシスコ大地震で一度は壊滅的被害を受けるが再建
- 現在の本社はカリフォルニア州のヘイワード市にある
- 1年間に1,200台〜1,300台のバスを製造
- バス等のHeavy Dutyな車両の開発・製造に特化
- 1996年に最初のハイブリッドバスを製造
- Fule Cellで動くバスの研究も継続(水素供給のインフラがまだ整わないが)
これらのハイブリッドバスでは、下記の図のようにバッテリーとインバーターは天井に置かれている。