=脱炭素の話(16)=

 (温まった冷却水を太平洋に流さない話)
発電所でスチームの冷却に使って温まった冷却水(海水)をそのまま海に投棄しているOTC(Once Through Cooling)が、海水温度上昇の一因となっている。
カリフォルニア州にはこれらの「OTC発電所」が29箇所あり、発電容量としては31GWと、同州の通常のピーク需要の35GWにほぼ相当する。
同州は、2010年から計画的に廃棄しており、2018年の時点で19発電所の20.6GWが停まった。
これから残りの10発電所を停めていく。
まずは来年(2020年)末までに6.3GWを停止。
その後、2030年まで9年かけて残りの3.8GWを停めていく。
なお、「カリフォルニアは温暖」だと考えている日本の方が多いですが、アラスカから流れてくる寒流のせいで、サンフランシスコ近辺では夏でも海で泳げません。
ラッコさん等の寒流で生活する生き物が西海岸にはとても多いです。

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