「直管型LED照明器具の色々な方式が分かりづらい」というコメントを貰ったので、一覧表に纏めてみた。(クリックすると拡大します)
(1)チューブの中に無理矢理電源回路(AC→DC)を押し込んだケース。
- 今のところ、中国製とかを中心にこれが多い。電源回路の分だけ重くなり、長い間使っている間にチューブがしなってきて、落下の危険性がある。(ガラスを使っている今の蛍光灯と違って硬度が低い。)
- 熱に弱いLEDチップと電源回路を狭いチューブの中に同居させている。
(2)電源回路(AC→DC)は外付け。
- 今の安定器を外してその場所に電源回路をつける。電源回路からは直流電流が今の口金の4本のピン経由で流れる。直流なので2本しかピンは要らないが、どの2本のピンを使うかはメーカーによって異なる。
- 配線工事を行う時に、そのチューブにあわせた配線工事が必要。将来、何らかの理由でチューブを変える際に、違った方式のチューブを挿すと故障の原因になる。
(3) (2)の方式に近いが、口金のピンは、チューブを支える為にしか使わない。
- 別の配線がチューブから出ている。
- 日立アプライアンスとか三菱オスラムとかが規格化しようとしている。
- 日本電球工業会が昨年の10月8日に「L型ピン口金GX16t-5付直管型LEDランプシステム(一般照明用)」(JEL801:2010)として制定。
- 今までの口金とは完全に異なり、左右の口金が右上図の様な形状をしている。(左右非対称で、右図の1本の突起は電灯を支えるだけ。)
- パナソニック、東芝が推進。他社も追随すると思われる。
筆者は個人的には、(4)があるべき姿で新規のオフィスビルの建築とかでは徐々にこの方式が使われるのではと思うが、当面は(3)が主流になるのではないかと感じている。
また、(3)(4)のケースでも、電源回路は各照明器具ごとに設置するのでは無く、100個単位ぐらいで纏めて変換し、変換機からは直流で各チューブに給電して欲しいと思うが。