レジリエンシーと経済性の両立

2月に起こった北極圏から米国中南部への寒波襲来は、それに伴うテキサスでの広域停電、断水、電力卸/小売料金の高騰、と色々な課題を投げかけました。
「レジリエンシーと経済性の両立はなかなか難しい」と改めて考えさせられた次第です。
テキサス(ERCOT)での制度設計の問題は色々なところで議論されているので私は触れませんが、数年(数十年)に一度起こるような災害への対応や準備は「自由化や経済的合理性だけでは解決できない」と切に感じます。
ERCOTの報告では、
(1) 寒波に伴う暖房需要の増加と発電所の緊急停止で、需要と供給に20GW(!?)の乖離があった。
(2) これらに伴い、「4分23秒の間 59.4 Hz以下」になった。
(3) 59.4 Hz以下がもし9分以上続いていたら広域ブラックアウトになるところであった。
(4) 最終的に合計8.5GW(!?)を強制停電させ、周波数が危険領域の59.4Hzを脱した。
とあり、この夜、ERCOTでは、強制停電を伴うギリギリの攻防が続けられていたことが分かります。

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