一昨年カリフォルニア州で起こった大規模山火事の原因について記載しているこのニュース、なかなか衝撃的です(PG&Eの発表資料にあたって、裏が取れました)。
『碍子を支えるCフックが折れ(分断)、碍子が脱落』『碍子が脱落したことで、11万5000ボルトの電圧がかかっている送電線と鉄塔がショート』『高温の送電線が地面に散らばり発火』『極めて乾燥していたため瞬く間に燃え広がる(=初期消火に失敗)』『85名の命が失われた....』
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1本の「Cフック」が折れたことによりこれだけの災害になる...
なお、CAISO管内には、26,000マイル( = 41,600km =地球1周とほぼおなじ長さ)の送電線があります。仮に、鉄塔間の距離(径間長)を0.5マイルとすると、5万2,000本の鉄塔があります。
Cフックや碍子が老朽化して破断寸前でないかを片っ端から調べるとして、1日に鉄塔5基を調べられるとして、延1万日(28年)必要という計算になります。