=お詫びと訂正=


昨日のポストで「金曜日の停電は山火事防止のための計画停電(PSPS)だった」と書きましたが、私の早とちりでした。申し訳ありません。実際は「需要増に対して発電リソースが足りなくなりそうだったので輪番停電(Rotating Outages)を実施した」でした。
ご指摘いただいた増田様、大変ありがとうございました。
停電は停電なので、住民としては迷惑以外の何者でもないのですが、PG&EとCAISOの説明文を読むと、「再エネが増え、安定電源が減っていくカリフォルニア州の本質的な問題」であることがわかります。(この問題は別途解説します。)

以下、松田様からのメッセージを引用させていただきます(ご本人の許諾を得ています)。
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昨日(金曜)の計画停電の件、PSPSではないとPG&Eが敢えて言及しているので少々気になりました。
今回は火災リスクではなく、単純に日没後でPVが止まった後、涼しくなって需要が減るまでの間に供給が不足したDuck Curveリスクの顕在化かと理解しておりました。
本日(土曜)は470MWのunexpected outageと1GW風力の悪風況も悪さをした様ですね。
PSPS以外の計画停電は2001年の電力危機以来19年ぶりという報道も目にし、改めてEnergy Transitionの転換期にある事を認識しました。ベースロードも一部再エネに頼る様になった今、IRPにおけるReserve Marginの考え方を見直さないと、毎年同じ事が起きそうですね。
金曜日の停電は需要増以外に理由が開示されておらず、土曜日は需要増+予定外停止+風況悪化と理由が追加で開示されてるのも何故だか気になりますしね。
名声が地に落ちているPG&Eにとっては、送配電 保守管理義務 怠慢が原因のPSPSと違って、今回はCAISOの長期計画失策だと連呼したい気も分かりますが、実際に電気を止めるのがPG&Eである限り市民の理解を得るのは難しく(実際にtwitterでは、だからCCAが良いという誤った論調が散見されます)、少々PG&Eが気の毒ではあります。

CAISO : California Independent System Operator
PSPS : Public Safety Power Shutoff
CCA : Community Choice Aggregation
IRP : Integrated Resource Planning

https://www.pgecurrents.com/2020/08/14/given-strain-on-power-grid-during-excessive-heat-pge-begins-rotating-power-outages-at-direction-of-state-grid-operator/
http://www.caiso.com/Documents/Stage-3-Emergency-Declared-Rotating-Power-Outages-Initiated-Maintain-Grid-Stability.pdf

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