米国の西部地域のバランシングオーソリティー(BA)

日本と違い、米国の電力網の階層は極めて複雑で、幾重にも色々な組織や機関が絡んでくる。
しかし、ある地域内でバランシングしないと、電力の安定供給が出来ない。
電力は、常に「供給」と「消費」がマッチしないと、電圧や周波数が狂う。
この「供給と消費のマッチング」を行っているのが、バランシングオーソリティー(BA)であるが、ISO/RTOはこれを大きな範囲で行っている機関だとも言える。
米国は、3つの電力網に分かれていて、一部の直流での接続を除いてお互いで電力の融通が出来ないが、その西部地域がWECCであり、下図はそのWECC内にあるBAである。
如何にもアメリカらしいと言うかなんと言うか...

幾つもある中で、ISO/RTO化しているのは、カリフォルニア州のCAISOだけである。
なので、ウオーレンバフェットが巨費を費やしてカリフォルニア州以外の電力網を統合しようとしている....