今回、California ISOのシンポジウムに参加していろいろ考えることがあった。
ところで、ISOはIndependent System Operatorの略で、日本語では「独立系統運用機関」と呼ばれる。
送電網の所有権は電力会社に残したままで、複数の電力会社の上に乗っかった形になる。
電力を需要家に運ぶ際に必須となる「同時同量」を含むバランシングを行い、かつ送電網・配電網の運用・管理を電力会社から独立した組織であるISOが担う。
米国におけるISOは、米国連邦エネルギー規制委員会(FERC)が1996年に規定したOrder888によって、その設立が奨励されているおり、米国ではRTOを含め7機関存在する。
ISO
- 送電網の運用・管理を担う、電力会社から独立した組織である。
- 送電網の所有権は電力会社に残したままの場合が多い。
- 米国におけるISOは、米国連邦エネルギー規制委員会(FERC)が1996年に規定したOrder888によって、その設立が奨励(注:義務ではない)されている。
- 管轄する域内の発電会社の電力供給計画を事前に集計し、電力需給のバランスを維持し、リアルタイムで周波数を維持する責務などを持つ。
RTO
- Regional Transmission Organizationの略。
- ISOを州をまたがって広域化したもの。
- ISOの機能に市場参加者からの独立性や送電網拡張計画の策定責任などの要件が付け加えられる。