ガラスは大事な素材

筆者の家は築60年のオンボロ家屋であるが、光熱費的に色々問題がある。
夏は、直射日光が当たるガラスがとても熱くなり、暖房器具のようになる。
逆に冬はガラスがとても冷たく、冷房器具のようになる。
これらは、熱輻射という物理の法則に則っているので、ガラスには何の責任もないが......
ということで、ガラスは家やビルの冷暖房費節約のためにはとても大事な素材である。
最近、ガラス関連のスタートアップが注目されているが、そのうち面白そうなところをGTMの情報をもとに下記する。

  • Kinestral Technologies社
    • Kinestral Technologies社は、色合い調整可能ガラス向けの投資ラウンドCにおいて$65Mを獲得したとのこと。
    • 出資企業には、AGC Asahi Glass社、Hermes-Epitek社、5AM Ventures社、Alexandria Venture Investments社、Capricorn Investment Group社、Mitsubishi UFJ Capital社、Versant Ventures社が含まれる。
    • GTM社によると、スマートグラスは「electrochromic」「thermochromic」「photochromic」の3タイプに分かれる。
    • 「electrochromic」タイプは、薄膜の金属酸化物を使用しており、少量の電圧をかけることによって色合いを調整することができる。屋内側は明るさを保ち、屋外側からは暗く見え、断熱効果がある。「thermochromic」は熱、「photochromic」は光に、それぞれ反応することによって同様の機能を発揮することができる。
  • View社
    • 同じく色合い調整可能窓を手掛けるスタートアップのView社はこれまでに$500Mを獲得している。出資企業には、Corning社、Madrone Capital Partners社、Khosla Ventures社、General Electric社、Reinet Investments社、NanoDimension社、DBL Investors社、Navitas Capital社、Sigma Partners社、The Westly Group社等がある。
  • SageGlass社
    • View社の競合であるSageGlass社はSaint-Gobain社の傘下にあるが、10年以上にわたって大学や政府関連施設、ヘルスケア関連施設に同社のダイナミックガラスを提供している。
  • Glass Apps社
    • Glass Apps社も色合い調整可能窓の分野で多数の顧客を獲得している。
  • Heliotrope社
    • スタートアップのHeliotrope社は「electrochromic」タイプの製品を手がけているが、同製品は酸化インジウムスズ結晶からできており、太陽光と熱を同時にシャットアウトすることができる。