ガンマ線


ガンマ線は、数日前に書いた様に「波長が10pm(=10x10^-12 m=0.00000000001 m)以下の電磁波」を言う。
波長が極めて短い「X線(X-rays)」や「ガンマ線(γ-rays)」は「電離作用」があるので、その照射範囲にあるDNAを傷つけ、生物体にとって極めて有害である。幸い、両方とも太陽から降る注ぐ電磁波の中には含まれない。これは、太陽が安定した核融合反応によって燃え続けている為である。
しかし、「超新星爆発」が発生すると、強烈なガンマ線が周囲に一斉に放たれるらしい。このガンマ線の威力は凄まじく、超新星爆発を起こした恒星から半径5光年以内の惑星に住む生命体は絶滅し、25光年以内の惑星に住む生命体は半数が死に、50光年以内の惑星に住む生命体は壊滅的な打撃を受けるとされる。
ガンマ線原子核の「ガンマ崩壊」によって発生する。「ガンマ崩壊」とは、励起された原子核ガンマ線を放出して崩壊する放射性崩壊のことである。
例えば、セシウム135(半減期230万年)、セシウム137(30年)、セシウム134(2年)はそれぞれの半減期ガンマ崩壊を起こし、廻りにガンマ線を放出する。
セシウム137はストロンチウム90と同様に主要な中寿命核分裂生成物となる。これらは使用済み核燃料の放射能の原因となり、使用後、数年から最高で数百年間の冷却を必要とする。例えば、セシウム137とストロンチウム90は現在、チェルノブイリ原子力発電所事故の周囲の地域で発生している放射能の発生源の大部分を占めている。セシウム137は中性子の捕獲率が低いため、中性子捕獲によるセシウム137の処理ができず、自然に崩壊するのを待たねばならない。
なお、ガンマ崩壊は、アルファ崩壊ベータ崩壊と違い、核種が変わらない、つまり、原子番号や質量数が変わらない崩壊である。セシウム137はガンマ線を放出してバリウム137に、セシウム134はバリウム134に壊変するが質量数は同じ。
(以上、WikiPediaの色々な記事を筆者が編集して記述。)