低い力率による電気の無駄

しばらく前のLED電球の力率の話の続き。
このLED電球は、力率が0.6なので、

  • 有効に消費した電力: 6.5 W
  • 実際に消費した電力: 10.85W

であるが、仮に力率が蛍光灯並の0.95だとしたら、

  • 実際に消費した電力: 6.5W÷0.95=6.8W

になるはず。その差は電球1個あたり

  • 10.85W-6.8W=4W

となる。仮にこのような「力率の低いLED電球」が日本で100万個同時に使われると

  • 4W/個 x 1,000,000個 = 4,000,000W = 4MW

の電力が無駄になる。かなりの大きさの太陽光発電施設が必要である。
1日に8時間、月に30日使われると、

  • 4MW x 8h/day x 30day/月 = 960MWh/月

の消費電力の無駄となる。
今まで、「力率」というのは「良いのが当たり前」の世界であったが、これからは個々の電気器具の力率をモニターする必要が出てくる様に思う。