1. バイデン新大統領のエネルギー政策を詳細に検証
NEST
4週間前に突然動かなくなったスマートサーモスタットの「NEST君」。
その後、Google(NEST)のサポートセンターと延々やり取りを繰り返しましたがエラーメッセージが出る原因が掴めず、補償期間がキレていたりとか、私の勘違いとかもあり難航しましたが、3日前にやっと代替品が到着。
代替品で設定をしなおしたらガス暖房とNESTが通信できるようになり、暖房が入るようになりました。
<経緯>
(1) ある日、突然「NEST君」がエラーメッセージを出して動かなくなった。
(2) NESTハードウエアからのリセットがかからない状況。
(3) NESTと私のパソコン(MacBook)をUSB ケーブルで繋いで強制的にシステムリブートしようとしたが、組込CPUがこれも拒否。
(4) 原因不明なれど(もしかしたらガス機器側から信号が来ていないとかの理由も考えられるが)、取り替えてどうなるか見ようという結論に。
(5) 届いた代替品で動くようになったので、やはり原因はNEST側にあることが判明。
<推定原因>
NESTに組み込まれているソフトを、NESTが遠隔操作で更新(Version up)しようとした時に、何らかの理由でシステム(CPUかRTOS)がハングしたのだろう。
ということで、スマートな機器は一度ご機嫌を損なうとどうしようもなくなるということがよくわかりました。
ここ数週間、とても寒かったので、NESTのヘッドユニットを外した状況で、マニュアルで配線を繋ぎ変えて暖房を入れようかと思いましたが、流石にHVACは専門ではないのでやめました。
まあ、とりあえず良かった。
Google(NEST)のカスタマーサポートの対応は極めて良かったです。
「エネルギーと我々の未来−アメリカの温暖化対策の最前線」
「ハワイのエネルギー問題の今」
昨日は、ハワイ在住のFB友達のアレンジで、「ハワイのエネルギー問題の今」という内容で2時間のセミナーを実施させていただきました。ハワイ州は、全米で最初に「再エネ発電100%」を州法化し、他のセクターでも積極的にクリーン化を進めており、2050年のパリ協定遵守も約束しています。そのモチベーションになっているものは海水面上昇であり、石油に依存する歪なエネルギー供給体制であり、州の経済の活性化を観光や基地だけに頼らずに進めたいという意思でもあります。
今回のセミナーにあたり「手持ちのスライドだけで大丈夫かな?」と思って準備を始めたら結構ハマってしまい、州政府発表資料(最新)を全部調べ直したり、海水面上昇を調べ出したらエルニーニョ/ラニーニャ現象までのめり込んだりと、結局2日間没頭していました。
まあ、性分だから仕方ない。
似たようなセミナーのご要望がありましたらご連絡下さい。
COVID-19でどこにも出掛けられず暇にしておりますので。
QuantumScape社の上場
電気自動車での使用を想定した「固体リチウム金属電池」の開発を行っているQuantumScape社が、SPAC手法(*)で上場。
今まで$700M資金調達しているが、そのうちフォルクスワーゲンが$300Mを出資。
テスラの共同創業者JB Straubel氏がBoardに入っています。
株価はすでに50%以上上昇しているとのこと。
彼らの主張をそのまま列記すると、
(1) エネルギー → グラファイト/シリコン負極のホスト材料を排除することで、体積エネルギー密度と重量エネルギー密度を大幅に向上。
(2) 急速充電 → 負極ホスト材料のリチウム拡散ボトルネックを除去することで、15分未満の急速充電(0~80%)が可能に。
(3) 寿命 → 負極界面での容量損失を排除し、寿命を向上。
(4) 安全性 → 有機セパレータを排除し、不燃性の固体セパレータを使用。
(5) コスト → 負極ホスト材料および製造コストを除去することによってコストを下げる。
と、まあ、良い事づくめなんだが....
もしこの通り行けば、現在200-250 Wh/kg程度の重量エネルギー密度が倍程度(400-500 Wh/kg)になる。
フォルクスワーゲンは、2025年ごろに彼らのEVへの搭載を想定しているとのこと。
(*) SPACはSpecial Purpose Acquisition Companies(特別買収目的会社)の略で、いわゆる「裏口上場」です。