太陽光発電とバッテリー

InterSolar+Energy Storage Conferenceに3日間通ってツラツラ考えること。
(1)政策・技術・ビジネスモデル・価格低下がうまく一体になったことが、太陽光発電の発展を支えた。これは、半導体産業やIT産業の蓄積があったことが大きい。優秀でフレキシブルな人材・多様な資金調達手法・シリコンや電源の技術、等で。
(2)とは言うものの撤退・破産した会社の数は数百社を超えるし、消えていく会社のニュースが毎月飛び交う。大手といえども戦略を間違うとあっという間。X社やY社は危ない。
(3)太陽光発電は、過去10年間、色々な荒波にさらされヨタヨタであったが、2018年は石炭やガス火力に発電原価で並ぶ(まだ4年間程度は補助金頼りであるが)。
(4)バッテリーのビジネス的な伸びは、太陽光発電のちょうど10年後を追いかけている。すなわち、2017年のバッテリーの累計設置容量(200MW)は、太陽光の2007年の累計設置容量(205MW)とほぼ同じである。バッテリーがこの調子で伸び続けると、10年後には今(2017年)の太陽光発電の設置量(1GW)に達する。
(5)同じクリーンテック業界でも、ソーラー陣営とバッテリー陣営では政策に望むところは大きく異なり、表面のにこやかな協調(?)と、裏で繰り広げられているロビー活動での叩き合いには雲泥の差がある。