Chasing Ice


今パロアルトでは、「Palo Alto International Film Festival」が開催されている(2012/9/27~9/30)。無理に訳すと「パロアルト国際映画祭」。
「Inviting Pass」をゲットした映画好きの筆者は、昨日・今日と夕方から通っている。ちなみにパロアルトはスタンフォード大学門前町で筆者の家から車で15分。
今日見た映画は「Chasing Ice」というドキュメンタリー映画
地球温暖化」はかなり一般的な危機感となってきたが、それでもアメリカでは強硬に「そんなのは科学者の妄想だ」という人が多い。特に選挙区に二酸化炭素を排出する産業を多く持つ議員は必死になって議論を巻き返そうとする。
この「Chasing Ice」という映画は、そう言った議論にしゃかりきに反論するのでは無く、淡々と「氷河がここ数年でこんなに消えてしまった」ということを映像で示そうとする一人の男の軌跡・苦労を描いたもの。
詳しくはこちらのホームページを見て欲しいが、少しでも客観的に表現しようと、死の危険と隣り合わせになりながらもカメラを氷河に向ける。数ヶ月間の氷河の動きを捉える為に自動撮影デジタルカメラを吹雪の吹きすさぶ氷河地帯に設営、しかし数ヶ月後に回収に行ったら無惨にも吹雪にやられていたり機械が故障したり。
これらの出来事が淡々とドキュメンタリーとして記録されているが、美しい(しかし厳しい)自然の映像が目に焼き付く。
筆者は年間20~30本程度の映画を見るが全て飛行機の中の小さな画面。機内が暗くなるので自分の家でDVDで見るより遥かに集中出来るがそれでも小さな画面では迫力が無い。今日は久しぶりに大きな画面で見て映画の醍醐味を改めて発見した気分になった。
(ちなみに、筆者の家にはテレビもDVDプレイヤーも無い。)