レジリエンシーと経済性の両立

2月に起こった北極圏から米国中南部への寒波襲来は、それに伴うテキサスでの広域停電、断水、電力卸/小売料金の高騰、と色々な課題を投げかけました。
「レジリエンシーと経済性の両立はなかなか難しい」と改めて考えさせられた次第です。
テキサス(ERCOT)での制度設計の問題は色々なところで議論されているので私は触れませんが、数年(数十年)に一度起こるような災害への対応や準備は「自由化や経済的合理性だけでは解決できない」と切に感じます。
ERCOTの報告では、
(1) 寒波に伴う暖房需要の増加と発電所の緊急停止で、需要と供給に20GW(!?)の乖離があった。
(2) これらに伴い、「4分23秒の間 59.4 Hz以下」になった。
(3) 59.4 Hz以下がもし9分以上続いていたら広域ブラックアウトになるところであった。
(4) 最終的に合計8.5GW(!?)を強制停電させ、周波数が危険領域の59.4Hzを脱した。
とあり、この夜、ERCOTでは、強制停電を伴うギリギリの攻防が続けられていたことが分かります。

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バイデン政権のエネルギー関連政策

来週火曜日(3月2日)に早稲田大学(スマート社会技術融合研究機構)で講演します。
一昨年までは、実際に早稲田大学に来ていただいての対面講演でしたが、去年からオンライン講演に切り替えて4回目。
遠方の会員企業様からは好評をいただいており、毎回、200名程度の参加者を得ています。
今回は、「バイデン政権のエネルギー関連政策」というテーマで2時間喋ります。

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バイデン政権のクリーンエネルギープランについて

書籍出版記念セミナー(2回目)を下記の要領で実施します。
・2月18日(木) 10時30分~12時(日本時間)
・ズームを用いたオンラインセミナー
・参加費 : 無料
・募集人数: 200名
私は、1月にスタートしたバイデン政権のクリーンエネルギープランについて詳しく解説します。
登録人数はすでに300名を超えているそうですが、無制限に受け入れるそうです😀
参加申し込みは下記からお願いします。

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