「激動する米国エネルギー貯蔵ビジネス」講演

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昨日は、新社会システム総合研究所(SSK)で、「激動する米国エネルギー貯蔵ビジネス」と題して、4時間半の講演でした。
スライド250枚はさすがに多かった。残り時間が1時間を切った時点でまだ100枚残っていて、最後はめちゃくちゃ早口に。息継ぎが下手なので、酸欠状態になってしまった。
でも、質問がたくさん出て、また今後の方向性等に関しての討論がいろいろできてよかったです。

 

アメリカの再エネ事情について

しばらく前にインタビューしていただいたEnergy Shiftさんの記事(前半)が掲載されました。
アメリカの再エネ事情について支離滅裂に語った内容が、図表入りで綺麗に整理されています。
エネルギー問題に興味のある人は是非ご一読ください。
なお、全文読むには、無料アプリをスマホにダウンロードする必要があります(パソコンでは読めません)。
エキスパートによる面白い記事があれこれ載っていますし、運営会社もちゃんとした会社ですので、アプリのダウンロードをお勧めします。
https://energy-shift.com/…/a951862d-ffd0-40e1-9ac3-0a584558…

ハワイの再エネ調達の公募

今回のハワイの再エネ調達の公募(Phase2, 2024年稼働目標)を表にまとめてみた。
今回のオアフ島の公募容量は594 MWで、年間に1,300,000 MWh発電できる計算(施設利用率25%を想定している)。
オアフ島の年間の電力需要が7,500,000 MWhなので、その17%に相当する。
2019年現在のオアフ島の再エネ比率が30%程度で、Phase 1(2022年稼働目標)で約10%程度賄える予定なので、これらが両方稼働し始めると、65%となる。
大事なのは、
(1) 4時間〜6時間のバッテリーと併設であり、変動の吸収と夜間の給電が可能なこと。
(2) ハワイ電力の調達価格が$0.08-$0.10/kWhと、現在の石油火力発電所からの購入価格$0.15/kWhよりもずっと安いこと。
(ハワイでできて、なんで日本でできないのだろう。。。

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1基12MWの洋上風力発電装置

米国では、陸上風力発電(On Shore Wind)は比較的活発で、2018年末で累計94GW (あくまで定格値ですが原発90基分!!)。
しかし、今まで洋上風力発電(Off Shore Wind)はほぼゼロでした。
しかし、去年(2018年)ぐらいから流れが変わり、洋上風力発電の認可(設置許可)が極めて活発になってきています。
海風で発電するため、太陽光発電とうまく補完関係に。
石炭火力や原子力発電が米国ではこれから数十年かけて無くなって行くため、これから太陽光発電風力発電が活発に増えて行くものと思われます。
その中で、GEが発表した、1基12MWの洋上風力発電装置(ナセル部)。
とてもとても巨大で、メカオタクの私は惚れ惚れします。

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