SDG&Eが、新たに2000台のEV充電器を設置する提案をCPUCに提出

San Diego Gas & Electric(SDG&E)社は、2,000台のEV充電器を同社管轄地域に設置する提案書をカリフォルニア州公共事業委員会(CPUC: California Public Utilities Commission)に提出した。これは同社のPower Your Drive Programを拡張するものであり、同プログラムを通じて既に255箇所に計3,000台の充電器が設置されている。今回の提案がCPUCの承認を得られた場合、SDG&E社は今後2年間で200箇所に充電器を設置する予定である。同社管轄エリアのEVは約47,000台にのぼっており、公共の場所での充電需要が高まっている。
http://www.sdgenews.com/article/sdge-looks-add-another-2000-ev-chargers-region

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LBNLが分散型太陽光発電の設置に係るトレンドをまとめた年次報告書を公表


ローレンスバークレー国立研究所(LBNL :Lawrence Berkeley National Laboratory)は、分散型太陽光発電の設置に関するトレンドをまとめた年次報告書「Tracking the Sun」を公表した。主な内容は以下の通り。
PVシステムの1件あたりの設置サイズは継続して増加しており、2018年の設置サイズの中央値は、家庭用システムで6.4kW、家庭用以外のシステムでは47kWであった。
2018年のモジュール発電効率の中央値は、システム全体で18.4%に上昇したが、これは昨年より、ちょうど1%の増加であった。
2018年の全米での太陽光発電設置価格の中央値は、家庭用システムで$3.7/W、家庭用以外の小規模システムで$3.0/W、家庭用以外の大規模システムで$2.4/Wとなり、前年と比較しそれぞれ、$0.2/W(5%)、$0.2/W(7%)、$0.1/W(5%)の下落となった。
下図には、2000年から2018年にかけての3部門でのシステム価格の推移が示されている。

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カリフォルニア州が、温暖化排出基準及びクリーン自動車基準を保護するため連邦環境保護庁を提訴  

 
 
カリフォルニア州のザビエル・ベセラ(Xavier Becerra) 司法長官(Attorney General)は、カリフォルニア州が独自に温暖化ガス排出基準および自動車規制を定めることのできる権限を剥奪しようとしている連邦環境保護庁(EPA:Environmental Protection Agency)を提訴した。当該提訴には、22の州と3都市が参加している。今回の提訴は、同州の先進クリーン自動車基準(ACC: Advanced Clean Car Standards)を保護することを目的としており、当該基準の採用には他の13州も追随。

=阪口家のエネルギーコストの話(第2弾)=


毎月のPG&Eからの請求書には、過去1年間の料金がグラフで出てきます。
夏は電気代が高く、冬はガス代が高い。
我が家は「築63年・建売・老朽住宅」で、断熱効果が極めて悪く、特に冬の寒さはこたえます。暖房を入れても入れても家が暖かくならない😢
冬の外気温が2度ぐらいまで下がると、ガラスがとっても冷たくなります。断熱性能の良い2重ガラスにするべきなんですが、相変わらず、効率の悪いガス暖房に頼っています。
なお、カリフォルニア州は、『2050年までに温暖化ガス排出を対1990年比で80%削減』することになっており、家庭や商業施設におけるガスの使用も徹底的に減らす必要がありますが、さあ、どうやって減らすのか?
『大型発電での再エネ比率を増やす目処』は立ちつつありますが、『家庭内のガスの使用を大幅に減らす(無くす)』のは極めて大変です。

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電力卸売価格

ハワイやカリフォルニアのような「再エネ発電」が進んでいる州では、大型の再エネ発電所からの『電力卸売価格』が急速に下がってきています。
例えば、カリフォルニア州の大型ソーラー(エネルギー貯蔵無し)で$0.05/kWhと、ガス火力と同じかそれよりも安くなってきています。
ハワイで最近認可されたエネルギー貯蔵(4時間)付きのソーラー施設のPPA価格も$0.08ー$0.10/kWhと極めて安いです。
にも関わらず『電力小売価格』は上昇を続けています。
これはなぜなんだろう、、、といつも考えているのですが、小売価格が「上がる要因」と「下がる要因」を私なりにまとめてみました。
また、阪口家の2019年11月のPG&Eからの請求書をつらつら眺めてみて、20年前の数値(データがないので感覚的な数値)との比較を作ってみました。
こうやってみると『発電単価』はほぼ同じですが、インフラ整備がボディーブローのように効いてきており、『送配電単価』が過去20年で極めて高くなっていることが分かります。

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産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所にてセミナー

今日は、福島のFREA(*)にお邪魔して、「慣性力」についての4時間のセミナー+打ち合わせを実施させていただきました。
今後、再エネが増えると、相対的に同期型発電所が減り、これに伴い慣性力が大幅に減少していきます。
慣性力が減少すると電力網の安定性が脅かされることが予想されますが、FREAでは仮想慣性力等がどれだけ効果があるかについての基礎的で重要な研究や実証実験が行われております。
(*) 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所

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福島再生可能エネルギー研究所にてセミナー

福島のFREA(*)にお邪魔して、「慣性力」についての4時間のセミナー+打ち合わせを実施させていただきました。
今後、再エネが増えると、相対的に同期型発電所が減り、これに伴い慣性力が大幅に減少していきます。
慣性力が減少すると電力網の安定性が脅かされることが予想されますが、FREAでは仮想慣性力等がどれだけ効果があるかについての基礎的で重要な研究や実証実験が行われております。
(*) 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所

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