太陽-地球系のL2点

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)打ち上げのこの動画、なかなか感動的です。
『地球と太陽のラグランジュ点(L2)』についても勉強し直しました。
『太陽-地球系のL2点』
L2 は質量の大きい 2 体を結ぶ線上で、小さい天体の外側に位置する。
太陽からみて地球より遠くにある物体は、通常地球よりも長い公転周期を持つ。
しかし、その物体が太陽と地球を通る直線上にあり、太陽から見て地球の裏側にある場合には、太陽に加えて地球の重力からも余計に引っ張られるために公転周期は短くなる。
この効果によって公転周期が地球と等しくなる点が、太陽 - 地球系の L2 である。
太陽 - 地球系の L2 は、地球によって太陽が遮られるために宇宙空間での観測を行うのに良い場所である。
L2 付近にある物体から見ると太陽と地球が同じ方向にあるので、太陽光を遮光することによって観測結果の較正を行いやすくなる。
ただし、太陽の陰に定置すると太陽光発電の効力が著しく低下するために、実際はL2付近に滞留させて陰では観測を、影の外で発電をする運用が望ましくなる。
NASA の WMAP は太陽 - 地球系の L2 で観測を行っている。