トランプ政権とカリフォルニア

トランプ政権は、連邦の小型車の温室効果ガス排出基準及び燃費基準を緩和し、カリフォルニア州が独自に基準を設定できる権利の無効化を提案

トランプ政権下の環境保護庁(EPA)及び運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、オバマ政権下で決定された乗用車と小型トラックの温室効果ガス(GHG)排出基準、企業平均燃費(CAFE:Corporate Average Fuel Economy Standard)基準について、基準値を緩和するための新たな規制案「2021-2026年型乗用車及び小型トラック向けの安全かつ適切な費用負担の自動車燃費基準 (Safer Affordable Fuel-Efficient Vehicles Rule for Model Years 2021-2026)」を発表した。
主なポイントは、以下の2点。
2021年型から2026年型までの乗用車及び小型トラックの平均燃費を2020年水準で凍結する。
カリフォルニア州が独自に基準を設定できる権限を撤廃する。
今後、パブリックコメントを経て、早ければ今冬に確定の見通し。
カリフォルニア州は本案撤回を求めて徹底抗戦する構えであり、同州が率いる18州も、現在の排ガス規制を維持するべきと訴えている。