先月のハワイでのカンファレンスで、Solar Cityががんばって力説していたのが「マイクログリッドは『有ったほうがいい』ではなくて、『無くてはならないもの』」である。
マイクログリッドというと、「軍の基地が周辺の電力会社に頼らないため」に、または「大学や一部の研究機関が実験として取り組む」ものであったが、ここ数年で一気に状況が変わってきたように思う。
特にハワイでは台風が頻繁に襲い、その度に何日も停電が続く状況である。下記のスライドは、この発表があったまさしくその日(8月26日)に、ハワイに近づく台風のニュースを表わしている。この台風が通り過ぎた後、それぞれの島で甚大な被害が出た。
これは、米国本土の東海岸を襲うハリケーンと同じで、『いつも来るわけではないが必ず来る』という性質である。
これから、10~20年ぐらいはかかるだろうが、今の集中型(一方通行)の電力送電・配電システムが変わる要因の一つは、この『何かあった時の対処』であると思う。
まあ、「マイクログリッド化」がその唯一の解では無いが、一つの解ではあろう。