「SB-350(Senetor Bill-350)の法案のうち『2030年までに自動車とトラックの石油使用量を50%削減する』は反対が多く、土壇場で取り下げた」と昨日書いたが、もう一つの大事な法案(SB-32)も却下されて日の目を見なかった。
SB-32とは「カリフォルニア州の温暖化ガス(GHG)排出量を2050年までに1990年の20%(80%マイナス)に削減する」という法案であった。
なお、同内容の規制案は、シュワ元知事が大昔(2006年)に知事権限(Exective Order S-3-05)で出してある。
今回は、このシュワ元知事のExective Orderをちゃんと州議会で通して法令にしようというブラウン知事の試みであったが。
表に無理してまとめると下図のようになる。ブラウン知事にしてみれば、2勝2敗。
この温暖化ガスの削減プランに関する州政府の発行した文書から、2050年までの削減目標を、筆者が勝手に中間目標とかを入れて図にしてみた。
ブラウン知事は、シュワ知事から引き継いで2期目(5年目)であるが、これから図のように加速してGHGを減らしていくというが.... 正直言って、かなり高いハードルである。
ところで、話題は変わるが、9月9日に日本から戻って来る飛行機の中で元シュワ知事が出演する「Terminator Genisys」を観た(Terminator Serieseの映画では第5作に相当)。時間転送の設定に、余りにといえば余りな無茶があるが、まあそれはさておいて、シュワ元知事も今や68歳。
スタントマンを使っているのだろうが、演技も表情も若い!!
共演のEmilia Clarke(左の女性)の演技が非常に良かった。
ちなみに、元シュワ知事がカリフォルニア州知事に就任したのが、2003年10月7日。
2011年1月3日に2期7年の任期を終え退任。
上記の温暖化ガス排出規制とか、環境問題に対して極めて積極的な政治姿勢であった。