RPS 50%に必要なエネルギー貯蔵量

RPS 50%を達成出来たとして、変動調整をどうするかが大きく立ち塞がる。
先々週参加した「Energy Storage 2015」のカンファレンスでも、各電力会社がその実現プランを色々議論した。
カリフォルニア州の通常の年のピーク需要は50GW程度である。(10〜20年に一度とかのピークは60GW〜70GW)
仮に、通常のピーク時(50GW)の真夏の暑い午後2時〜4時を想定すると、この時間帯は太陽光発電(PV)や太陽熱発電もガンガン発電しているはずで、2030年のPVの設置量予測は30GWなので、PVだけで25GWは発電すると思われる。
その他の再生可能エネルギー発電も含めると30GW程度と考える。
ピーク需要(50GW)の60%程度を再生可能エネルギーで賄うとする。
変動調整には、極めて短期間のもの(〜10分)から、中程度(1~2時間)のもの、長時間(2~4時間)のものと色々ある。
再生可能エネルギー発電量(30GW)の10%をエネルギー貯蔵で変動調整すると仮定すると、3GWのエネルギー貯蔵装置を用意しておくと良い事になる。
現在のカリフォルニア州の2020年のエネルギー貯蔵量のゴールは1.3GWで、筆者の予想ではおそらく2GWは2020年までに設置されると思うので、「2030年までにエネルギー貯蔵を3GWに」というのは決して無理な目標では無いと思う。
仮に、設置コストを、2020年で$1/W、2030年で$0.5/Wとすると、3GWの設置コストは$2,500,000,000($2.5B)となる。
カリフォルニア州は、年間300TWhの電力を平均で$0.15/kWhで販売しているので(これは今後うなぎ上りに上がる)、単純計算では、年間電力販売量は、300TWh x $0.15/kWh = $45,000,000,000($45B)となる。
10年間では、$450Bである。
エネルギー貯蔵装置の設置コストは、10年間の電力販売量の0.5%(180分の1)。
う〜〜ん、どこかに計算間違いがある様な....