「サファイア基板」と「GaN基板」の比較

昨日の比較の中で「(1)サファイア基板+GaN発光層」と「(5)GaN基板+GaN発光層」をもう少し詳しく比較してみた。

値段以外は圧倒的にGaNを基板に使った方が良い事が分かる。
まあ、格子定数がかなり違うサファイア(Al2O3酸化アルミニウム)の上にGaNをエピ成長させようと言うのが既にかなり無理がある。(例の「404特許」はここを対策したわけだが。)
ここまでLEDが普及して来たのは、安くてそれなりに透明なサファイアを使うと言う前提で(1)の組み合わせを何十年も研究開発して来た先人の苦労の成果ではある。
でも、GaNの問題はやはり「値段」。今でも日本のちゃんとしたブランドのLED電球が1000円以上しているのに、それがもっと高くなったら誰も使わないだろうね。
もっと高い付加価値がある「パワー半導体」とかではGaNはかなり浸透して来ている。エアコンの「インバーター」に使われる高耐圧のダーオードとかにはかなりGaN製が使われていると言う。