First Solar社が、太陽を追尾するシステムメーカーを買収

太陽光発電パネルのトップメーカーのFirst Solar社が、太陽を追尾するシステム(トラッカー)の開発販売を行っているRayTracker社を買収したという話しです。元ネタはこちら
RayTracker社はベンチャーキャピタル(Idealab社、The Quercus Trust社、Phoenix Fire社等)からの出資を受けているベンチャー企業
太陽追尾システムとしては、2軸式や3軸式等の高精度のシステムが流行りでしたが、このRayTracker社は右の写真にある通り1軸式。パネルは上下にしか動かない(垂直方向の角度を変えるだけ)。「シンプルイズベスト」ということで、構造が単純なので20年間メンテの必要がないとの事。1軸でも、太陽に面する様にパネルを動かして、発電効率が十分あがるそうですが....

The firm also claims that its tracker has fewer moving components per megawatt versus alternative tracking architectures. Importantly, RayTracker claims that it has the first tracker validated to have 20-year-plus lifetimes without scheduled maintenance.

First Solar社は、パネルの製造販売だけでなく、発電事業等の「川下」へも進出しており、この太陽光追尾システムも、彼らの顧客へのサービスの一環(オプション)として提供されるそうです。

The acquisition serves as an additional option to First Solar's Engineering, Procurement and Construction (EPC) offerings. RayTracker's entire team will join First Solar's EPC group.

穿った見方をすれば、「CdTeでは発電効率が上がらないので、こういう付加価値をつけて少しでも発電量を増やそう」という事か?