昨日の集光型太陽光発電の続きです。
シリコンバレー(Mountain View)にあるSolFocus社も集光型太陽光発電システムを開発しており、今回20MドルをVCから集めました。これまでに190Mドル集めているとの事。但し、50Mドルを集めるはずが残りがなかなか集まらないもよう。
普通のシリコン型の太陽光パネルの値段が1ワット1ドルを切ろうとしており、中国メーカーのYingliとかは、今年1ギガワットクラブに仲間入りすると言う状況で、なかなか苦戦しているもよう。今回もダウンラウンド(前回よりも株価が安くなる)らしい。上り調子で株価が上がり続ければ良いが、一度ダウンラウンドになると、戦いは苦しくなります。
SolFocus社は最近サウジアラビアで実際に集光型太陽光発電を用いた発電を開始するとアナウンス。規模は132Kワットと小さいが、商業レベルでスタート出来るのは良いニュース。使うシリコンの量が少ないため、ミラーやトラッカーのコストがかかってもトータルでは安くなるとの事(ほんとかな?)。
2段階の鏡で650倍に太陽光をコンセントレートして狭いエリアのセル(III-V)に照射し、発電効率は40%を越えるらしいが、セルが強烈に熱くなる。ご存じの様に半導体の性能は熱くなるとどんどん悪くなっていく。このため、ヒートパイプとか水とかでセルを冷やさなければいけない。
夏の暑い昼間の10時間とか、トラッカーで常に太陽を追いかけて、レンズで集光して発電させ、夜には砂漠の寒い温度で冷やされる。う〜〜ん、25年保証するらしいが.....