Cleantech Open (2)

Cleantech Openのセミファイナリストは、全部で103社(も)あります。
ざっと見ても、「まだまだこれから」という会社ばかりですが、まあこんなものでしょうねぇ。そもそもこういう会社を「育てて」、資金集めの「ノウハウを伝授」して、ベンチャーキャピタルとの「お見合い」をさせて、それでもダメならさようなら、という趣旨ですから。
ただ、「お金が集まったら、今の会社を辞めて本格的にスタートする」という腰が据わっていない会社と、「会社を○年前に辞めて、自己資金で給料無しでずっと頑張っている」という悲痛な会社と、2種類あります。当然ですが、前者はベンチャーキャピタルからみたら、減点の対象です。(CEOの連絡先がGMAILとかHOTMAILになっていたりするのですぐ分かります。)
昔のDot COMバブルの時ならまだしも、今はかなり根性を入れてかからないと、スタートポイントに立てません。しかし、こういうセミナーとかで勉強して、揉まれて、批評されて、方向を修正して、それで自信を付けていよいよ飛び出す、というのはありでしょう。
反対に、自己資金でどんなに頑張って給料無しでやっても、ダメな物はダメでしょうが、やってる当人には見極めが難しいでしょうね。
ところで、しばらく前の「水処理セミナー」で出て来た辛口ベンチャーキャピタルは、「この2年間に1,500社のビジネスプランを見て、そのうち25社に出資した」ということでしたが、多分ベンチャーキャピタルベンチャー企業に出資する確率はこんな物でしょう。特に、クリーンテックは、ブームにはなっている物の「時間がかかる、お金がかかる」と言う意味で、出資した資金を回収(Exit)出来る困難さは、半導体やバイオ並かそれ以上です。

因に、セミファイナリストのうちCaliforniaから来ているのは38社で、内訳は下記です。

  • Air, Water and Waste:6社
  • Energy Efficiency:7社
  • Green Building:6社
  • Renewables:5社
  • Smart Power:6社
  • Transportation:8社

たまたまなのか、わざとなのか、それぞれのカテゴリーから均等に出てきています。