Cleantech Open (1)

3週間ほど前に、San JoseのDouble Tree Hotelで開かれた「Cleantech Open」の催しに行って来ました。「Cleantech Open」というのは、環境の分野でのベンチャー企業を発掘して育てようという活動です。
ウエブサイトからその趣旨を引っ張ると下記の様になります。

The mission of the Cleantech Open is to find, fund, and foster the big ideas that address today’s most urgent energy, environmental, and economic challenges.
The Cleantech Open has established itself as the leader in developing clean technology startup entrepreneurs addressing these challenges. Since its inception in 2006, 191 promising teams have availed themselves of the Cleantech Open’s one-of-a-kind hands-on workforce development, nurturing, and funding programs, with impressive results:

  • Cleantech Open Alumni have raised over $160M in private capital,
  • 80% remain economically viable today, and
  • 1,200 new clean technology jobs have been created through the end of 2009.

毎年、「我こそは」と言う企業が5月にエントリーし、色々なコンペジションや催しがあり、セミファイナリストが夏頃に決まり、年末にファイナリストが決まります。ファイナリストには$250,000の賞金が出ます。今までの例では、セミファイナリストやファイナリストは、ベンチャーキャピタル(VC)からの資金調達の可能性が高いようです。

今回の4日間の催しでは、初日がConferenceで幾つか講演があり、残りの3日は「Academy」と言って、参加しているベンチャー企業に対する「教育」が行われました。それもかなりハードなスケジュールで、その道の一流の講師(VCやベテランコンサルタントが多い)が「ビジネスモデルの書き方」「ファイナンシャルモデルの作り方」「プレゼンテーションの作り方」「特許とかのIPの抑え方」等、すごいペースで進んで行きます。参加する方も、ばんばん質問して、緊迫感が漂います。

各会社はチーム毎に分かれ、ただ聞いているだけでは無く、ワーキングセッションがあって講師からの課題を、1時間ほどで考えて答えにして、発表したりします。因に、今回の参加者は200人(100社?)ぐらいでした。セミファイナリストは、胸に特別な名札をつけています。

ところで、クリーンテックのセミナーに行って感じる事は、「平均年齢が高い」ということです。IT関連だと、どうかすると自分の子供の年齢の起業家達が全く違う言葉(笑)を喋っていますが、クリーンテックでは、同じ世代の人が多いと感じます。
因に、私は「Mentor」というボランティアの一員として参加しました。私自身、シリコンバレーで何も無い状態から起業してVCから資金を調達して、ビジネスを立ち上げた経験がありますが、全て自己流で独学でやっており、今回アカデミーに参加して「お〜〜、そうなのか。そういう風に考えれば良いのだ!?」とか思ったりして、将来の勉強になりました。

とにかく参加者の最大の関心は、「どうやってビジネスを立ち上げるか」ではなく、「どうやってベンチャーキャピタルから資金を調達するか」であるな〜〜、と痛感した次第です。
(続く)