ライブ座談会

10月15日(木)の朝8時〜9時に開催の「電気予報士 なな子のおでんき予報」の「ライブ座談会」に参加します。
拙著『脱炭素化は止まらない』のいくつかの図を用いながら、米国における『脱炭素化』のポイントをわかりやすく解説します。
是非、チャネル登録して、ご参加を。

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オンライン講演

3月に予定されていたアクロス(早稲田大学)での講演はCOVID-19の影響で中止になりましたが、今回下記の要領でオンラインで開催することになりました。
会員企業の方は、是非ご参加を。
なお、会員企業のリストは↓こちらです。
http://www.waseda.jp/across/conference/propel_list/
http://www.waseda.jp/across/conference/research_list/

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2050年のパリ協定遵守

カリフォルニア州ハワイ州を含む米国の多くの自治体は「2050年のパリ協定遵守」を宣言。パリ協定を遵守するためには、発電セクターだけではなく「運輸セクターのゼロエミッション化」が必須であり、電気自動車・水素発電自動車(FCEV)が重要になってきますが、同時に「公共交通機関の整備」も急務。
私が仕事で年に何回も訪れるハワイに関して言えば、老朽化した高速道路(H-1)に乗用車・観光バス・トラックが殺到し、朝夕の強烈な交通渋滞をもたらし、特にホノルル空港とワイキキの観光地/ホテル街との間では、排気ガスを撒き散らすバスが何台もつらなります。
これらもあり、パールハーバー西側の新規開発エリア・空港・ホノルル中心部を結ぶ高架鉄道が何十年も前から計画されましたが、2012年2月に建設が承認され、2014年12月に高架の建設を開始されました。
しかしご多分に漏れず、工期遅延、予算膨張、いざこざが多発。
それでもホノルルダウンタウン手前までの比較的工事が簡単なところまではなんとかかんとか工事が進んでいるのですが、最後の8マイルで完璧にスタック。
さらに、この期に及んで、任期満了直前の市長と建設主体(HART)とが「子供の喧嘩」を始め、市長が突然「官民提携を破棄」。
う〜〜ん、「子供の喧嘩」はやめてほしい(大統領選挙のディベートでの罵り合いを見るよう....)。
<注>
・図中の「完成予想時期」は阪口の個人的な予想です。
・ハワイへの年間来訪者が2019年に初の1,000万人を越えました(今年はCOVID-19の影響で極めて少なくなっていますが)。
・HART(Honolulu Authority for Rapid Transportation、ホノルル高速交通公社)
・難航しているのはホノルル市ダウンタウン北西の「ディリンハム通り(Dillingham Blvd)」沿いの4駅間。この通りには、電信柱にスパゲティーの様に各種の電力線・ケーブル・電話線他が絡みつき、線路工事よりも、これらの絡みつく電線を地下に移動する工事の方が大変ということです。
・「ディリンハム通り(Dillingham Blvd)」の推定交通量は一日 2~4万台。交通渋滞を掻い潜りながら、「電線地下移設工事」と「線路敷設工事」を行わなければいけない。
・しかし、工事後にはディリンハム通りの道路は拡張され、歩道も広くなり、電柱に張り巡らされた電線も全て地中化され、街の景観だけでなく、自然災害にも強く安全性も高まると思われます。
・市長と建設主体(HART)が喧嘩している場合ではない(怒)。

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「テキサス州 争奪戦(選挙人38人)」

 
基本的に、政治がらみの投稿は避けるようにしているのですが、選挙も近づいているし、エネルギー関連の争点を少し。
・バイデン候補の公約
  - 2035年までに発電由来の排ガスをゼロに
  - 2050年までに経済全体で温室効果ガスの排出をネットでゼロに
  - 7月29日にヒューストンでエネルギー関連の4つの許可書に署名
  - スピーチし、石油・ガス産業を保護する姿勢を強調
  - 民主党環境政策に反対するエネルギー産業関係者へアピール
ヒューストン(テキサス)は「The Energy Capital of the World」と呼ばれており、石油・ガス産業に従事している人が非常に多く、日本を含め多くのエネルギー関連企業がヒューストンに拠点を構えます。
バイデン候補の公約は、民主党のコアな支持者や、若い人には受けますが、おそらくテキサスでは「総スカン」だと感じます。
バイデン候補は、テキサス州の38人を諦めて、他の州の浮動票を狙ったのだと感じますが、「かなり分が悪い」のではないかと.....
(なお、バイデン候補の上記の『公約』は特殊な州では可能でも、全米で実施するのはほとんど不可能だと感じます。)
 

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日本におけるP2P電力取引のいま

昨日は「日本におけるP2P電力取引のいま Vol.1」をオンラインで拝聴しました。
豪華講師陣が、情報満載のスライドを使って論点の解説とどうあるべきかを論じられ、極めて有益な90分でした。
Vol. 2が待ち遠しいです。

https://p2pevent0923.peatix.com/view?fbclid=IwAR333X-7rWdTtyCkVhqCH8jMF9SR-hk817Y5UwUPOU6DXZ5AksdEVgV3Aus

大規模山火事の原因

一昨年カリフォルニア州で起こった大規模山火事の原因について記載しているこのニュース、なかなか衝撃的です(PG&Eの発表資料にあたって、裏が取れました)。
『碍子を支えるCフックが折れ(分断)、碍子が脱落』『碍子が脱落したことで、11万5000ボルトの電圧がかかっている送電線と鉄塔がショート』『高温の送電線が地面に散らばり発火』『極めて乾燥していたため瞬く間に燃え広がる(=初期消火に失敗)』『85名の命が失われた....』
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1本の「Cフック」が折れたことによりこれだけの災害になる...
なお、CAISO管内には、26,000マイル( = 41,600km =地球1周とほぼおなじ長さ)の送電線があります。仮に、鉄塔間の距離(径間長)を0.5マイルとすると、5万2,000本の鉄塔があります。
Cフックや碍子が老朽化して破断寸前でないかを片っ端から調べるとして、1日に鉄塔5基を調べられるとして、延1万日(28年)必要という計算になります。